新婚旅行(道北強行突破編)(9/9〜9/11)



9/9(月)

8:00 民宿を出発して、知床自然センターへ。 ここでは断崖絶壁を舞うオジロワシや、羅臼岳山頂から知床岬突端までの空撮、 流氷の訪れなど、知床の自然を12m×20mのダイナビジョンで見ることができます。 スクリーンが大きくて、結構迫力でした。ほとんど貸し切りだしぃ。
8:50 知床を網走にむかって出発。途中、三段の滝(三重の滝?)、 オシンコシンの滝などに寄り道。
”オシンコシン”はアイヌ語で”オシュンクウシ”(えぞ松の群生するところ) という意味で、別名”双美の滝”。滝が、途中で二筋に別れるからみたいです。 岩肌を滑り落ちるような滝で、日光の湯滝に似ている気がしました。
11:40 網走オホーツク水族館へ。 目的は”流氷の天使”クリオネ。食事するところがみたかったけど、 残念ながら見ることができませんでした(クリオネの食事風景は、 結構グロイのさ)。他には、コワイ顔のオオカミウオ、 北海道らしい鮭やほっけや、流氷の下の生き物などが展示されていましたが、 なぜかウーパールーパーもいました・・・
また、併設して「流氷体験館」というのがあり、 ホンモノの大きな流氷が飾ってありました。ここは寒いっ!!
建物の外にはゼニガタアザラシとゴマフアザラシのいる水場があって、 そこで餌付けに挑戦。パケツいっぱいのサカナを柵の外から投げ与えるのですが、 一番手前に強力なヤツがいて、他のアザラシを押しのけて、 サカナを奪取してしまうのです。サカナを投げないでいると、 自分のカラダの側面をバシバシ叩いて、「はやくなげんかいっ」 みたいな勢いで鳴くし・・・コワイ(;_;) 奥の方の弱そうなアザラシに食べてもらおうと、 凶暴なアザラシを避けて、その子の元へうまく投げるのに夢中になってしまいました。
オホーツク水族館 アザラシにサカナを
あげているところ(^-^)
12:15 網走能取(のとろ)岬へ。アイヌ語の”ノツ・オロ”(岬のところ) から命名されたとか。なんてことはないフツーの岬なのですが、 冬は流氷の鑑賞ポイントになるそうです。
眼下に広がるオホーツクの壮大さに圧倒されました。
能取岬を後にして、ほど近い能取湖の南端にあるサンゴ草 (アッケシソウ)群生地へ。 ちょうどいい時期だったらしく、見渡す限りまっかっかのサンゴ草! 天気があまり良くなかったのですが、 それでも非常に鮮やかな風景を満喫することができました。 晴れた日には、空の青とサンゴ草の赤とのコントラストが、 ものすごくキレイなのだそうです。ちょっと残念。
14:40 サロマ湖へ。日本で3番目に大きい湖だそうです。 オホーツク海と直接つながっていて、その境目に突き出た竜宮台展望公園からは、 右にサロマ湖、左にオホーツク海を眺めることができます。 でもサロマ湖も大きくて、対岸なんてほとんど見えないし、 両側海って感じ。
もともとはオホーツク海とは完全に隔てられた淡水湖だったそうですが、 昭和初期にオホーツク海ととつながり、海水が流れ込んで、 カキやホタテが獲れるようになったとか。
・・・海水でも”湖”なのかな・・・。
17:20 ちょっと内陸に入り、朝日町「岩尾内湖白樺キャンプ場」へ。 オートキャンプ可で、白樺に囲まれた敷地内は芝の状態もいいし、施設もいい。 近くに\300で入れる温泉もあって、利用料タダ! さすが北海道・・・。
夕ごはんを食べていたら、テントのすぐそばまで子キツネ(別名おねだりキツネ)が! すっごくかわいくて、なにかあげたかったけど、涙をのんで無視しました・・・。 許せ、これもキミのためだよ・・・。
ここまでの総走行距離2,854km

9/10(火)

8:50 キャンプ場を出発。この日は宗谷岬をめざし、ひたすら北上予定。
途中、固く積み重なった雪が下の方が沢に溶かされてトンネル状になり、 夏でも4℃の涼しさを保つという西興部の”氷のトンネル” に寄り道しようとしましたが、トンネルにいたる未舗装の道が沢に浸食されて車が入れず、 歩くにしても熊がよく出るという話を聞いたので、やむなく断念・・・。 オフロードバイクのにーちゃんが、果敢にも沢に飲み込まれた道を突き進んで行きました。 さすがだ、オフロード・・・。
10:30 再びオホーツク沿岸へ。R238をひたすら北上。
途中の民家の庭先に、熊の顔の形の花壇が・・・う〜ん、北海道っぽい。
12:00 枝幸町の船の形の道の駅「マリーンアイランド岡島」で、 生クリームがたっぷり入っているという、自慢のソフトクリームを購入。 こってりとして、なかなかおいしかったです。
持つところに可愛らしい熊が彫ってある、木彫りの靴べらを見つけたので、 親戚のおみやげとして購入。
12:10 ウスタイベ千畳岩へ。 春先には稀に生まれて間もない子供のアザラシの姿が見られるそうです。 う〜、みたぁい!
13:45 ついに! 宗谷岬到着!
すっごくいい天気の日にはサハリンまで見えるそうですが、 残念ながら見ることができませんでした。
宗谷岬公園内には、世界平和の鐘や宮沢賢治文学碑、宗谷岬音楽碑など、 いろいろな碑や建物がありました。
宗谷岬 「日本最北端の地碑」
15:45 恵山泊漁港公園のノシャップ岬へ。 アイヌ語で”ノッ・シャム”(岬がアゴのように突き出た所、波のくだける場所) というそうです。岬にある灯台は、日本で2番目に高いとか。
ノシャップ岬 ノシャップ岬の
イルカの時計
16:00 稚内を後にし、右手に利尻・礼文を眺めつつ、日本海沿岸をひたすら南下。 途中、適当なキャンプ場を利用しようとしていたんですが、北海道にしてはめずらしく、 キャンプ場が少なく、適当なところがなかったので、 一気に旭川まで戻ることにしました。
日本海に沈む夕陽もなかなかよい!
19:00 留萌着。明るい光に誘われて、「モスバーガー」へ。 久しぶりにおしゃれ(?)な食事をした気が・・・(^-^;;;
20:50 旭川着。博志くんが学生時代よく利用したという、「黎明薬湯」へ。 いわゆる”健康ランド”で、お風呂の他、 リクライニングシートが並んだ休憩所を利用すれば宿泊も可能。 個室もあるけど、この日は空いてませんでした。 時間も遅いし、面倒だったので、この日はここに宿泊(?)。 シートの寝心地もなかなかいいし、寝る目的の人が多いので騒ぐ人もなく、 けっこう快適かも。
ここまでの総走行距離3,413km

9/11(水)

6:30 「黎明薬湯」を出発し、再び美瑛へ。前回訪れたときには天気が悪く、 サイクリングができなかったので、今回はMTBでまわることが目的。 美瑛駅の駐車場に車を停めて、MTBに乗って出発しました。
せっかく持ってきたMTBを一度も使わないなんてもったいない! と、半ば意地になっていたのですが、車でまわるのとは違い、 前回見落としていた風景も堪能することができ、 なかなか満足な結果になりました。
セブンスターの木
親子の木
セブンスターのCMで使われたという、
「セブンスターの木」
まるで寄り添っている親子のような
「親子の木」
10:10 再びMTBを車に積んで、美瑛郊外の手作りソーセージの店 「歩人(ほびっと)」 でプランチ。ソーセージは併設の工場で作っているので、新鮮! 店で食べられる「盛り合わせ」は、5・8・10・15・20(以上) 種のソーセージとサラダの盛り合わせで、セットにするとさらに朝搾ったミルクかコーヒー、 パンorライスがつくのです。 今回は「A(5種)セット」(\850)、それともう一つの名物、 「ホビットカレー」(\750)を注文しました。 盛り合わせのソーセージの種類を、ひとつひとつ丁寧に説明してくれるので、 勉強にもなります(^-^) ソーセージはさすがにジューシー。カレーもミルクもおいしかった! 朝サイクリングでおなかが空いていたので、すごく幸せな気分になりました(^-^)
11:20 観光案内所でもらった美瑛マップに、かわいらしい木工品が載っていたので、 それが欲しくてマップを頼りに、制作している「協和木工」 というところを訪ねてみました。 しかし、どこから見ても工場で、何かを販売している様子もなく・・・ でも、勇気を出して中にいた人にマップに載っていた木工品が欲しい、 と言ってみると、なんと展示・販売している人が病気入院中 (なんか今回こんなん多いな)で、現在は”北西の丘” のショップに少し出しているだけとのこと・・・
が〜んっ・・・とショックを受けていると、なんと! 工場のおじさんが、 販売していない木工品を山ほど出してきてくれたのです!! それも、「値段分からないから1個\500でいいや。」・・・ なんつーいーかげんな。
でも、自宅用やお土産用に安くたくさん買えて、すごくラッキーでした。
いや〜言ってみるものですねぇ。
ちなみにこの後”北西の丘”ショップの方にも行ったのですが、 結構いいお値段がついてました(^o^)
北西の丘 北西の丘のひまわり
12:30 旭川に戻り、北海道伝統美術工藝村へ。
ここには「雪の美術館」「優佳良織工芸館」「国際染織美術館」 という3館が併設されていて、それぞれの建物も特徴があり、 公園風の敷地内もよく整備されていて、散歩するのにもいい感じ。
「雪の美術館」にはいろんな雪の結晶の写真が飾られていて、その美しさに唖然。 よく見る六角形の他、四角形や三角形の結晶がおもしろかったです。 天井に青空が描かれたホールでは、結婚式もできるそうです。
「優佳良織工芸館」は、創作織物”ユーカラ織り”の博物館で、 実際に織っている様子も見物できました。羊毛を染色したもので織るそうで、丈夫そう。 私の両親や、博志くんのお母さんへのお土産は、ここでフンパツ(高いのよ〜)。 ”ユーカラ織り”にはいくつかの模様パターンがあって、基本はその模様を織るのですが、 同じ模様の同じ品なのに、値段が格段に違う商品がある・・・。 よくよく見ると、安い方はお教室の生徒さんが作ったもので、 ずれたりにじんだりしているのでした。高いのは有段者の作品。 お土産にはもちろん、有段者のちゃんとしたものを買いましたが、 生徒さんの作品も手軽でいいと思うな。
17:30 旭川を出発。札幌へ。
20:00 札幌着。お義母さんと合流し、札幌「元気寿司」で夕食。 実はこの「元気寿司」、もとは栃木県(わたしの郷里)の発祥で、 ネタは北海道から空輸したものを使う、評判の”回転寿司”。 私も栃木ではよく行きました。札幌には進出したばかりだったようです。
ここまでの総走行距離3,530km



「新婚旅行(北海道)」